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SUPER GT 2023年シーズン第4戦、 MOTULサポートのNiterra MOTUL Zが優勝

09.08.2023

#3 Niterra MOTUL Zが終盤に独走し今季初優勝

フランス・MOTUL(モチュール)社製モーターオイルの日本総輸入販売元である、MOTUL Japan株式会社(代表取締役社長 岡本 崇)がエンジンオイルおよびギアオイルの供給を通じてSUPER GT 日産/NISMO陣営をサポートしています。 Motulがサポートする車両は、 GT500クラスで#23 MOTUL AUTECH Z(松田次生選手/ロニー・クインタレッリ選手)、#3 Niterra MOTUL Z (千代勝正選手/高星明誠選手)でシリーズ全8戦に挑んでいます。シリーズ第4戦は8月5日(土)、6日(日)に富士スピードウェイで開催され、#3 Niterra MOTUL Zが終盤に独走し今季初優勝を飾りました。

#3 Niterra MOTUL Zが終盤に独走し今季初優勝

■選手・チームコメント

千代 勝正選手(#3 Niterra MOTUL Z)

Motulの製品は、300Vやギアオイル、ブレーキフルードを愛車のS15シルビアでも愛用しています。

シーズン第4戦も安心してレースに臨む事ができ、優勝につなげる事ができました。

高星 明誠選手(#3 Niterra MOTUL Z)

Motulの多大なサポートにいつも感謝しています。

チームコメント

カーボンニュートラル燃料(CNF)を使った最初のレースを1-2フィニッシュで勝つことが出来ました。

CNFはSUPER GTが今シーズンから環境対策として採用していますが、オフシーズンの開発テストでは、オイル希釈やエンジンの始動性不良などの問題が発生し、全開域での燃焼にも影響がありました。

特にオイル希釈はエンジンの信頼性に直結する問題ですし、性能への影響も大きい重要な要因です。このためMotulには、オイル変更の必要性の検討や、走行によって油水温を変化させた際のオイル調査などを迅速に行っていただき、CNFに合った対応策を見出して開幕戦に臨めました。

レースウィークも、現場でオイル調査を行っていただき、安心してレースに臨むことができました。

オイル関連の課題が出るたびに、Motulの技術の懐の深さと素早さを感じています。

■選手・チームコメント

GT500クラス レース結果詳細

予選:8月5日(土)

サクセスウェイト58kgの#3 Niterra MOTUL Zが4位に

予選日の8月5日、天候は日差しの強い快晴となり、気温33度、路面温度43度のコンディションのもと、午後3時53分から10分間のGT500クラス予選Q1が開始されました。

#23 MOTUL AUTECH Zは松田選手が担当し4周目に1分28秒842を出し、アタックを終えました。#3 Niterra MOTUL Zは高星選手が3周目に1分28秒448の好タイムで上位に名を連ねます。

#3 Niterra MOTUL Zが6番手でQ2進出を果たし、#23 MOTUL AUTECH Zは13番手で予選を終えました。

午後4時31分から上位8台による予選Q2が開始されました。#3 Niterra MOTUL Zの千代選手が1分28秒114とQ1タイムを更新し4番手となりました。

GT500クラス レース結果詳細

決勝:8月6日(日)

ウェットで速さを見せた#3 Niterra MOTUL Zが独走で優勝し

シリーズランキング首位を奪取

8月6日、小雨模様でコースはフルウェットコンディションという状況のもと、午後1時45分にセーフティカー(SC)先導でレースがスタートしました。フォーメーションラップは行われず、2周にわたるSC先導の後、レースが始まりました。ウェットでペースの良い#3 Niterra MOTUL Zは、3周目に上位2台を次々にオーバーテイクし2番手に上昇。4周目にはポールポジションからスタートした#24 リアライズコーポレーションADVAN Zをパスしてトップに立ちました。13番手スタートの#23 MOTUL AUTECH Zは5周を終えて、前戦でのアクシデントによりモノコックの交換を行ったペナルティを消化するためにピットストップを行い、クラス最後尾にポジションを下げました。

10周を経過する頃、雨は上がり路面コンディションは急速に回復します。15周を終えて#3 Niterra MOTUL Zが、16周を終えて#23 MOTUL AUTECH Zがピットインしスリックタイヤに替えました。ほぼ全車が同じタイミングでタイヤ交換を行い、ピットは大混乱します。GT500クラスは17周終了時点で全車がタイヤ交換を終え、#3 Niterra MOTUL Zが4番手、#23 MOTUL AUTECH Zが15番手となっています。

35周目にGT300マシンが火災でストップしSCが導入されました。これにより各車の差はなくなり、41周目からのリスタートともに激しいポジション争いが展開されることに。46周目、47周目とトップを走るマシンが続けてピットインし、#3 Niterra MOTUL Zは2番手に、レースは折り返し点を越えると、56周を終えたところで#3 Niterra MOTUL Zがピットインし、ドライバーを交代しました。高星選手に代わった#3 Niterra MOTUL Zは8番手でレースに戻り、GT500クラスが2回目のピットインを終えた段階で4番手となります。65周目、GT300クラスのマシンに火災が起き、コースサイドにストップ。火の勢いが強く、レースは67周終了時点で赤旗中断となりました。この時点での順位は、#3 Niterra MOTUL Zは4番手となっています。

火災を起こしたマシンの回収とバリア等の修復に時間を要し、レースは40分以上の中断となりました。その間に天候が悪化し、ところにより激しい雨に見舞われます。コースは完全なウェットコンディションとなったためにタイヤ交換が可能となり、全車レインタイヤに交換を行いました。4周にわたるSCによる先導走行を経て、レースが再開。ウェットで抜群の速さを見せる#3 Niterra MOTUL Zの高星選手は、再開直後の72周目のダンロップコーナーでオーバーテイクを決めて3番手となると、74周目の100Rで2番手に上がり、最終コーナーでトップに並び、75周目の第1コーナーでトップに立ちました。その後、徐々に回復するコンディションのもとで、タイヤの状態によりペースが大きくかわる難しい終盤戦となりましたが、圧倒的な速さを見せた#3 Niterra MOTUL Zの高星選手は毎周後続に2秒以上の差を広げて首位を独走。100周のチェッカーフラッグを、2位に大差をつけて受け、今季初優勝を果たしました。

ウェットタイヤの摩耗とマッチングに苦しんだ#23 MOTUL AUTECH Zは13位で完走を果たしました。#3 Niterra MOTUL Zは今回の優勝によりシリーズランキングでトップに立ちました。日産/NISMO陣営の目標であるチャンピオン連覇に向けて、シリーズ後半戦の幕開けとなる第5戦鈴鹿は重要な一戦となります。

SUPER GT 2023年シーズン第4戦、 MOTULサポートのNiterra MOTUL Zが優勝